すきま産業しっとり課

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GODOX製クリップオンストロボ「V860II-S」を修理してみた

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皆さまこんにちは、アルテオです。

今回はGODOX製のクリップオンストロボ、「V860II-S」の修理を行います。

使用中に不慮の事故で破損した愛用ストロボ。

果たして素人修理で復活できるのか?!

※ユーザーの修理によってメーカー保証が失われたり、機器が破損する恐れがありますので、以下の内容を真似される場合はあくまでも自己責任でお願い致します。

V860II-Sとは


近年、カメラ周辺機器、特にストロボの分野で高性能・低価格な製品を次々世に送り出して脚光を浴びている中国GODOX社。

その製品の中でも特にコストパフォーマンスに優れるクリップオンストロボ「V860II」の接続端子の規格をSONYに合わせたものが「V860II-S」です。

 

 

ところが、このSONY規格のタイプは、カメラとの接続端子周辺にプラスチックが多用された華奢な構造で、Amazonのレビュー等でも破損の報告がちらほら。

私も取り扱いには十分気を付けていたのですが、屋外での撮影中に風でライトスタンドごと転倒。

見事に端子の周辺が欠けてしまったのでした。

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GODOXの製品は、日本国内では(株)ケンコープロフェッショナルイメージングが販売代理店となっているのですが、私が購入したのは並行輸入品。

修理をするなら自分で中国に送り返さないといけません。

先方とのやり取りが面倒だったので半ば諦めていたのですが、Amazonで修理部品を売っているとの情報が。

早速お取り寄せしてみました。

修理部品を取り寄せてみた


今回入手したのはこちらの端子周辺ユニットが2つセットになったもの。

 

 価格は¥1,998(2020年1月24日現在)です。


1つ辺り¥1,000程度なので、中国に送り返す手間やコストを考えれば爆安です。

袋を開封すると、梱包材に包まれたユニットだけ。

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予想はしていましたが作業の手順などが書かれた紙は入っていません。

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構造自体はご覧の通り極めてシンプルだったので

「とりあえずバラせばどうにかなるっしょ!」

というノリだったのですが、ここで盲点が。

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固定がトルクスネジじゃないですかーー!!

というわけで、トルクスネジ用の精密ドライバーを入手。

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これで修理の準備ができました。

V860II-Sを修理してみた


さて、いよいよV860II-Sを修理します。

まずは安全のため、バッテリーを外しておきます。

事前のリサーチでコンデンサー周辺部などが露出しそうにないことは分かっていたのですが、念のため。

次に、底部を固定している4本のトルクスネジを外します。

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ブスッとな。

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ドライバーの太さは「T5」のものがピッタリでしたが、出荷時期等によっては別のネジが使われている可能性もあるので要注意。

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底部を外すと、フラットケーブル1本で端子が繋がっているのが分かります。

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とりあえず抜きます。

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あとは新しいユニットのフラットケーブルを挿してネジを締めるだけ。

おしまい。

マジか、もう直ってしまったぞ(笑)

数分もあれば終わる作業なので本当に拍子抜け。

もちろん動作もバッチリでした!

まとめ


・V860II-Sの接続端子の修理はめちゃお手軽

 

最後に

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いかがだったでしょうか。

V860II-Sはコストパフォーマンスに優れるクリップオンストロボでしたが、接続端子の破損リスクが大きなネックでもありました。

しかし修理部品を安く調達でき、極めて簡単な工程で修理できることが分かったので、ますます気軽に使い倒せる一品になりました。

冒頭にも書いた通り、修理はあくまでも自己責任でお願いしますが、もし自宅に壊れたV860II-Sが眠っているなら、修理に挑戦してみる価値はありますよ!